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Pour mon cher -涙の先に-

第57章 聖なる夜と指輪とストラップ Ⅱ

喜ぶ彼女を見て俺もニコニコ笑顔。


1人、腕組んで満足に浸ってると彼女が突然抱き着いて来た。




「あ、愛ちゃん!?」



当然の事ながら予想外の彼女の行動に驚き度数ハンパない俺。



そんな俺に気にも止めないで彼女はギュッと抱き着いて



「ありがとうございます。

私、大切にしますから」



そう言い終えると同時に更にギュッと俺にしがみつくように抱き着く。



“大切にしますから”



指輪の事を言われたのに‥


自分の事を言ってくれたみたいですげー嬉しくて‥

ハンパないくらい温かい気持ちになって‥。



と思ったら声が漏れてた。




「‥やべー。すんごい嬉しい。

何か、最高のクリスマスプレゼントだー」




いや‥ほんと。

どんな“物”より何より

俺が1番欲しい物

それは



君の笑顔と‥・心。


‥心が欲しいよ‥愛ちゃん‥。




堪らなくなって俺は彼女のサラサラの髪に顔を埋め細くて華奢な彼女の身体をぎゅっと抱き寄せた。





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