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Pour mon cher -涙の先に-

第8章 雨模様は涙色

そう思うと同時に私は先輩の元へ駆けより、ぎゅっと抱き締めた。



何だか良く分からないけど。


何でそんな哀しそうな、辛そうな表情をするのか分からないけど。


でも、先輩にそんな表情してほしくなくて。


気がついたら先輩を抱き締めてた。



何の力にもなれないけど少しでも楽に先輩がなれたら・・って。




でも、世の中そんな甘くない。


てか、先輩はそんな甘くない。




先輩は私の腕の中でフフッと笑って



「何?ヤッたからって俺を自分のモノだと思ってんの?」


って言った。



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