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朝から暑いなー。
そう思いながら、俺はジャケットを脱いだ。
俺(横山純平)は、今から満員電車という戦場に乗り込むのだ。家から会社まで30分。遠くはないが、電車という交通手段は本当に面倒だった。俺はそこそこにキレる頭脳と、長身に加えてモデルのような端正な顔立ちのおかけで俺は今勤め先の会社の中でも抱かれたい男No.1とかなんとか言われているらしい。
俺には興味ない話だけど。

そんなくだらないことを考えながら歩いていると

キキーーーーッ！！！！ ドン！！！！！！

車にひかれた。
っーかぶつかった。
てか右手、もろぶつかった。ふつうに痛い。
「痛ぇな、気をつけろよっ！」俺が叫ぶと同時に車から降りてきた男が、
「すっげえ美人、大丈夫？姉ちゃん。」
「なっ。。。お前、失礼にもほどがあるだろ！謝れよ、まず」
さっきから右手が痛い。
だけど俺は怒りのあまり暴言をはいて走り去るという小学生並の対応をしてしまった。

ぶつかった右手はビキッ ズキッ っと痛みを主張していた。