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S×強気で恋になる

第83章 S×強気は愛になる

急に唇をギュッとする純平を見て
言ってくれると確信する

こーやって純平が喋んの待ってるとき
なんつーか親みてーな気持ちだな

もう一息!ほら言ってごらん?
がんばれがんばれ!って・・・

だいたい
そんな勇気がいることか?

そう思いながら、純平の手首を持って
キッチンから引っ張ってリビング向かう

さっきまで愛おしい気持ちでいっぱいで
親みたいな気持ちだったのに
なかなか言わない純平に
はやく言え馬鹿野郎って
今度は急に腹立たしくなる


リビングの真ん中についたとき
もう俺、我慢の限界
嫌でも言いたくなるよーにしてやる!!

そう思って振り返ろうとしたら
俺より先に純平が俺の背中に
抱きついた


「っ、・・・と、なんだ、ほら言って。お願い」
「・・・真一としてぇ、・・・」
「・・・・・・・・・おせぇよ」










俺が調教だ躾だって言ってたときに
言わせてた言葉じゃない



おねだりでも
懇願でもない




けど、



俺としたい




そう言ってくれるのは
純平の本心で
俺が言わせるワードなんかより
よっぽど素直でストレートで
飾らない言葉で


日常の疲れなんか吹き飛ぶぐらい
本当に嬉しかった


「早く言えばか。俺の今のでガン勃ち。しっかり相手しろよ?」

そう言ってまた手首を引っ張って
そのままソファーに押し倒す

睨みつけるんじゃなくて
目を閉じる純平が


愛おしくてたまらなかった


いつも驚く


俺にもこんな感情があったんだってことに・・・






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