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S×強気で恋になる

第67章 岡崎と藤間と片瀬と犬(オレ)

セットした覚えのない目覚ましの音で
俺は目を覚ました

っ、・・・いてぇ・・


そう思いながら怠い体を起こす


・・・あいついねぇし・・


なんだよ



ヤられて朝起きて一人ってのは
結構辛いんだからな

今何時だ?
・・・っーか仕事いかなきゃか


なんか俺は、真一のことばっかり考えてるな


そう思っていると、なんでか涙が溢れる



ーなんにも心配しなくていいから、俺だけに黙って愛されてろ

ー俺が傍にいるから



まだ頭撫でられた感触が・・・



っ、んな嬉しいこと言うな

俺が求めてた言葉



美紗子さんも真一も和也も





っ、みんな・・・俺こんなにされたことねーから




今幸せすぎて
どーしていいかわかんねーし
俺なんにも返せねーし



俺っ・・・・なんか嬉しい




そう思いながら布団をギューっと抱きしめた



ときに電話がかかってきた




「・・・はい・・」
「二度寝するぞ。しっかり起きろ。一人で起きて会社くらい行け。何泣いてんだ、ばーか」
「は!?ちょ、どっから見て!!!」
「それは秘密だな。朝飯、カップスープ飲んでけ。あと意外と今日は冷えるから薄着で行くなよ?」
「っ、るせー。・・・帰りは?!」
「夜。藤間と片瀬が飯食いに来るって。だから、早く帰ってこいよ。変に気を遣ってケーキとか買ってこなくていいから。お前はただ真っ直ぐ帰ってこい。」
「いちいちうるせーよ。わかったから、ん、ん、あーい。じゃあな。」

プチっと電話が切れて
俺は赤面して布団に倒れていた

ぎゃー!!!

どっかから俺、見られてるってー!!!

恥ずかしいー!!!!

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