S×強気で恋になる
第68章 贈り物
俺がグイグイと玄関に向かって歩くと純平が袖を持って
涙目でフルフルと首を横に振る
「お前のためにわざわざ行きたくないのに、ついて行ってやってんだろ。感謝しろよ」
「だめだって・・・行かなくていいからっ、あっ、・・っ、ん、・・・!!」
「優柔不断なんだな。行くと決めたら行くぞ。」
「っ、・・止め・・て、歩けな、っあ・・・」
「這ってでもこい。先に行くぞ」
「!!!っ、・・・ちょ、・・・久しぶりに、・・やって・・ケツ・・裂けてんだ、・・ぞ・・」
「知るか。受診した方がいいなと思ったら病院連れてってやる。血が出たくらいでわめくな。女か」
「っ、痛い・・のに・・・!!!っ、も、だめ、だっ、・・・」
「そんだけ喋れたらチョコも買えるな」
「っ、鬼!!・・ひゃあっあ、・・つよ、・・強いっ、て、・・!!」
そのまま壁にもたれかかる純平を見る
「おいおい、まだ玄関だぞ。いつまでかかるんだ」
「も、っ、・・・・ふぅん、・・んっ、・・」
「続きはコンビニでだ。はら、止めてやったから立てんだろ。色気だしすぎ、誘いすぎ。」
「っ、・・ん、も・・ざけんな、・・・っくそ・・」
ヴヴヴヴヴ・・・!!!!
っ、止めてくれんじゃねーのかよ!!!
チョコいらねーよ・・・!!
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える