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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!


寝転んだまま横向きになって
藤間を見る

岡崎家にはない雰囲気で
堀が深くて鼻筋通ってるのに
どこか中性的な顔

意外と・・・顔小さいんだな・・

なんか、時々顔しかめる・・・
なんか、痛がってる?


そう思うと気になって
痛い背中をおしてベットから出る

そのまま隣のベットを覗き込むと
気配を感じたのか藤間が目を開けた

「あ・・・わり、起こした?」
「・・・・・・・・ん、・・・和也、おはよ・・・」
「え?あ、おはよう、・・あ、・・・」
「・・和也?」
「顔洗ってくる・・」

どうしよ・・・
なんか何喋っていいか、わかんねぇ
そう思うと、知らず知らずに後ずさりをしてしまって俺は思わず洗面所に向かった

バシャバシャ顔を洗ってると
藤間が洗面所に来る

「・・俺もハミガキ。・・・和也大丈夫?」
「え、な、なにが?!・・・大丈夫に決まってんだろ。朝飯食い行くけど、行くなら早く準備しろよ、待ってるから」
「・・・・俺飯はいいわ。悪りぃけど、飯行っていいよ。・・・寝る」
「え・・・。あー、じゃあ、飯行ってくる。・・・・その、昨日はまじでありがとう。本当に・・ありがとう」

「気にすんな。無事でよかった。・・・また後で、話そ、わり・・」

顔を拭きながら、俺がお礼を言うと
藤間はうんうん、と頷きながら
ベットに戻って寝転がる

俺が着替えてる時も、ヒゲを剃ってるときも
特に会話はなくて俺はそのままレストランに向かった

なんとなくモヤモヤはあったけど
藤間といたら妙に焦る自分もわけわかんなくて
本当はドキドキしたんだけど
俺はなんともない顔をしていた


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