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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!



・・キス・・・してくれた・・・・・


ーお利口にしてろよ

そう言ってニヤッと笑う真一を思い出す


なんか、ニヤニヤする
頭そればっかり

なんか和也に話聞いて欲しいかも・・・
なんかなんか・・・・


ーなぁ聞いて、お母さん今日学校でな
ーうるさい。あんたは物置。
ー暗いよ!出してよ!!


いつかの記憶がよみがえり
俺は立ち止まって深呼吸をする


っくそ・・・・いっつも昔のことばっか思い出しやがって。いい加減俺を解放してくれ・・・。


大丈夫

大丈夫


そう思いながら、真っ直ぐホテルに帰り
カードキーを部屋に差しドアを解除した


薄暗い部屋を入ると
ベットが盛り上がってるのが見えた

・・寝てんのか?
あ、でも和也だ

そのままベットの横に立つと
和也が目を開けた

「わ、和也・・・大丈夫か?」
「純平・・?あ、そか、寝てた、・・・っ、て・・・」
「?どっか痛いのか?」
「あぁ、ちょっと。っ、純平・・・すげーよな」
「え?何が?俺がすごい?」
「・・・好きかどーかなんて、まだわけわかんねーのに・・痛すぎ・・・っ、これ、慣れんの?本当に?俺・・・」

つい痛すぎて本音を漏らす
しかめていた顔をあげると純平の目が丸くなっていた

やべ・・・純平まだ知らねぇんじゃ・・・!!

「いや、純平、あのな、その・・・」
「夢みたのか?和也寝ぼけんなよ!お前髪の毛、ここはねてんぞ」
「え?あ?あー・・・そう?純平、今晩なにする?2人だな」
「なぁ、聞いて欲しいことあんだよ!」
「珍しいな。わかった、たくさん聞いてやる。美味いもん食うか?」

そう言うと、純平が頷く

・・・可愛い
癒されるよな、こいつ

計算なくて純粋で単純で
俺に疑うことなく全幅の信頼を置いてくれて

純平といると、俺が思う俺らしくで
振る舞うことができてなんかホッとする


そうだ、これが俺だ


そう言い聞かせるのに

ー和也無理すんな
ー和也は俺が守るから、もっと力抜いて

そんな藤間の声が耳にこびりついていて
俺は苦しくてため息をついていた

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