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S×強気で恋になる

第45章 残業

「ここだ。開けてくれ。」
「いやー、いつもならこんなことないんだけどねぇ。」
「おたくの会社の責任問題だぞ。人いるのに鍵しめるなんて。確認したのか。」
「いやー、すみません。ほら、開きましたよ。あとこれ、ペンチです。一時間後に閉めにきますから、この件は内密に頼みます」
「わかったから、どっかいけ。」

警備会社に連絡をしやっと扉をあける


あー、この部屋だな
GPSが反応してる


ガチャガチャっと鍵を回すと声がきこえた

「・・真一?」

もう岡崎じゃなくて、真一か。
不安だったろーな

ガチャーパチッ


「わ、まぶしっ・・やべ、ありがとう」
「うん。今度お礼たっぷりしろよ?お前・・なんでもない。ほら、手かせ。鎖きるから」

泣いてたな、こいつ
夢でかな
言うのやめとこ


「あぁ。たすかる。ちょ、そんなんで切れるの?」
「ばーか、これおもちゃだろ。お前がマッチョだったら引きちぎってるよ。」

パチンと切れる

「帰ろうな。早く寝よう。3時だぞ。明日も会社だろ。」
「うん。ありがとな。」

ギュッと抱きしめられる

「お前は俺のモンだろ。心配かけるな。こーしてほしかったろ。」
「・・・・うん。」


誰もいないから純平もどーでもいいのか
俺が手をつないでも何も言わない

むしろ握り返してくれているように感じた


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