S×強気で恋になる
第52章 気持ち
「そういえば、明日さ、俺と和也も一緒に会社行くから。」
「・・・なんで?和也はまあ、親会社の役員だからわかるけど、お前医者じゃん。」
「俺のが顔広い。お前のとこの社長のおじさんとも、俺のが仲良いんだよ。お利口にしてろよ?俺と行動すんだから」
「なんで!!!」
「お前岡崎コーポの営業企画部にヘッドハンティングされたんだ。明後日から、和也について新しい会社のこと教えてもらえ。」
「えー・・・」
「なに?嫌か?」
もっと喜ぶと思ったのに
「嬉しいけど、俺そんなに優秀じゃねーぞ?」
なんだ、んなことか
「お前英語ペラペラだろ。お前の英語力、言うけどレベルめちゃめちゃ高いぞ。心配すんな。」
わしゃっと髪の毛を撫でられた
嬉しいけど、和也に迷惑かけらんねー
てか、隆彦も悠二もいるってことだろ?
そもそも親父さんが社長だろ?
なんか俺、やってけるか不安・・・
でも、俺仕事好きだし
セクハラばっかだったから
新しい会社で俺がまた評価してもらえるなら
そっちのがいいのか?
わかんねーけど
岡崎が嬉しそうだから
俺頑張らなきゃな・・・
「なぁ。さっきメールきてて、和也がお前と話したいって。もう夕方だし、呼ぶか?」
「和也?呼ぶ呼ぶ!!」
チッと心で舌打ちをする
和也ばっかになつくな・・・
俺にもそんな風にしてよ。
大体和也呼ぶのは、お前が過呼吸なった理由を聞き出すために、和也に金払ってお願いしたんだよ!!
あのくそアニキ、金取りやがって
でも純平が嬉しそうだから
いいや
和也と話して元気だせ
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える