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S×強気で恋になる

第57章 遠くなった俺

いって・・・・

航平が椅子から落ちるのをみて、俺は慌てて間に入っていた

航平から、真一の想いや悩みを聞いていた分
聞こえて来た会話からは
殴られる要素なんて何もなくて
俺は航平を守らなきゃ


ってそう思っていた


「お前!!何してんだよ!!!!浮気ばっかして、俺のとこに帰ってこないって、航平泣いてたんだぞ!!!なのになんで、殴んだよ!!好き同士なんだろ?付き合ってるんだったら、航平のこと、大事にしてやれよ!!!・・・出てけ。・・・出て行けって!!!!」

なんでそーなるんだよ!!!

なんで、そんな目で俺を見るんだよ!!!



素直で単純、馬鹿


そんなこと知ってるけど
今発揮しなくていいだろ、馬鹿野郎!!!




「っ!!!!!お前は間違ってる!!全部、全部間違ってんだよ!!なんだ、それ!?なんなんだよ!!!泣いてんのは、俺だろーが!!!!お前は何にもわかってねーんだよ!!!俺の気持ちも知らねーで・・・もういい。もうまじでいい。お前と付き合うなんて願い下げだ。・・・アホ犬。じゃあな、純平。」



ガシャーンと並べてあった写真たてを蹴り飛ばし
ドアを破壊する勢いで閉め


岡崎は部屋を出て行った


正しいことをしたはずだった




だけど、




あんな目で責められると




俺だって訳がわからなかった



ここまでやってくれるとは思ってなかったから、ラッキーだ。内輪で揉めてくれて、本当に俺ツイてる。

純平、そこまで真剣に俺の嘘聞いてくれてたんだ


なんかご褒美あげねーとな



そう思っていると

純平はぼーっと立ち尽くしていた

「純平・・・・?」

「っ、・・・・・も、なんか涙が・・・も、わり、・・・寝る・・」


寝ちゃうのかー


じゃ、用事はすんだし俺帰ろ。

真一と鉢合わせるために毎日来てたこっちの身にもなれ。純平ってだけあって、純粋すぎるし、平和主義者だし、居心地悪くてしょうがなかった。


そんなんだから騙されて輪姦されんだろ


ばかだなー


実際、今誰か呼ぶことも出来るんだし



あー、真一からの報復ってことで
ダチ呼んでまわさせるか



・・・・やめとくか



今日はよく働いてくれたし
やべー、俺ネチ男じゃん


イケメンが台無し


さー、隆彦さんとこ行こ



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