狼男子の扱い方
第10章 拒んでからの行為
「なぁ…また水谷のやつ
荒れてねぇ?」
「なぁー…まじいい迷惑だっつの」
そんな声が廊下から聞こえた。
─…っ玲音
名前を聞くだけで体が
ビクンと反応する。
あんな…無理矢理な玲音、
はじめてだった。
あのプールのときから
あたしは何度か玲音とヤって…
でも
その時の玲音は
言葉や顔はキツかったけど
あたしのことを配慮してくれてた。
けど
さっきみたいのは…ほんとはじめて。
すごく怖かった。
どうして…?
あたし、おかしなこと言った?
なんで…あんな無理矢理
ヤられなきゃいけないの……
ほんとに
ヤりたかっただけなの?
……玲音がわからない。