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無自覚な美形くん

第4章 第四章

「あ、、、あー初日にバレるとかありえねぇ」



もうカツラ取れた時点で、変装してんのバレたし、諦めて眼鏡も取る。


水をかけられひっついた前髪がうっとうしいので前髪をかきあげる。


するときゃあああ~と黄色い声が聞こえてくる。


「ん?どうした?みんな顔真っ赤だぞ」



苦しかったネクタイを緩めるとさっきよりもすごい黄色い声が聞こてくる。



うるせぇ…耳が壊れるって。




周りを見渡すと、敬太も大地もそしてさっきまで俺に罵声をあびせていた奴らも顔真っ赤にして俺を見ている。



「お、お前カッコよすぎんだろ…/////てか変わりすぎ」


「咲斗その格好色気ありすぎてやばいって////」



上から敬太、大地が言う。



ただビショビショなだけなのに色気なんてねぇだろ?


「あ、そうだ!お前大丈夫か?」



さっき半泣きだった男の子の事を思い出し、そいつの目の前にしゃがんで聞く。



「え、あ、はい////ありがとうございました!!グスッふぇぇ〜」




そう言うと、ホッとしたのかまた泣き出した。泣き止みそうになかったので、優しく頭を撫でる。




「なんで泣くんだよ?ん?」



「グスッあ、怖かったぁぁ」


相当怖かったのか、小刻みに震えている。


ぐいっとそいつを引き寄せて抱きしめる。150ぐらいしか身長ないこいつは小さくて俺の腕にすっぽり収まる。


「えっ!あ、あの/////」


「ん?怖かったんだろ?濡れてて悪りぃけど、こうすりゃ落ちつくだろ?」



「あ、はい////」
















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