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無自覚な美形くん

第5章 第五章

〜拓馬side〜

今、俺は理事長室の前で腕を組んで立っている。


俺は怒っているんだ。


なんでかって?


だってさくちゃんが初日にして、変装バレちゃったんだよ⁈


初日だよ?しょ・に・ち!
はぁ〜先が思いやられるよ。

あ!さくちゃんだ!


さくちゃんを見つけてギロッと睨むと、目を丸くしてこちらを見てくる。

「さくちゃん!!なんで初日でバレてるの!しかも生徒がいっぱいいる前で」


そう言うとさくちゃんは何か考え込んでから、俺のほうにゆっくり近づいてきたと思ったら、俺を挟むように壁に手をつく。


顔近いし////んーやっぱりこんな近くでも格好いいなんて考えていたら


「拓馬…ごめんな?」


耳元でさくちゃんが色気のある声で言う。


絶対今俺顔真っ赤だよ!うぅ〜。ずるいよ


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