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無自覚な美形くん

第5章 第五章

えーとっ、なんか睨まれてる?俺。



「さくちゃん!!なんで初日でバレてるの!しかも生徒がいっぱいいる前で」



うわ〜もうバレてんのかよ…。情報回るの早っ!



ふぅ〜。どーやって機嫌直してもらおうか。



あ、いいこと思い付いた。


ドンッ


叔父さんの後ろの扉に手をついて、叔父さんとの距離を縮める。


「拓馬…ごめんな?」


叔父さんの耳元に顔を寄せて言うと、叔父さんは耳まで赤くしていた。



この技は、姉貴達が教えてくれたんだよ。

壁に手をついて相手の耳元で、ごめんな?って言ったら大体の女の子は許しちゃうからって。


キモくて使ったことなかったけど、もしかして意外と効果ある?



ま、叔父さん男だけど。



「くっ、それ反則だって!怒れなくなっちゃうじゃん」





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