夏の秘密
第4章 バイト
男子「お~い」
夏「?」
男子「お前だよお前」
夏「…誰」
翌日
教室に入ると
ある男子に呼び止められた夏
茶色の髪に耳にピアスと見た目からして
今風の男子だった
男子「お前が噂の転校生だな」
夏「噂のかどうかは知らないけど…まあ
転校生です」
男子「俺は矢野勇助、昨日はサッカーの
試合で学校休んでたけど同じクラスだか
ら、よろしく」
夏「飯塚夏です、よろしく」
勇助「突然だけど転校生、サッカー部に
入らない?」
夏「入りません」
勇助「そんなすぐ決めるなよ~サッカー
やってると女子にモテるぞ!!君みたい
な女顔なら特に」
夏「女顔で悪かったですね」
勇助「悪い悪い、でも今、部員ギリギリ
でさ…」
夏「無理、他の人当たって」
勇助「何だよ、ケチ」
夏「ケチで結構」
勇助「…」
矢野勇助(やのゆうすけ)
彼には悪いが今は部活をしてる場合では
ない
授業が終わったら
兄がよく利用していた
店を回って情報収集をしようとしていた
だから今、部活に汗を流している
時間はなかった