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夏「よし、準備完了」


授業終わり
夏は公園のトイレで制服から
女の子らしい服に着替え、カツラを被り
ある店へ向かった


夏「中川さん、こんにちは」

中川「夏ちゃん？君、夏ちゃんだよね？
元気だった？」

夏「はい、お久しぶりです」


彼は中川さん
この定食屋のオーナーで
兄はこの店の常連でそれがきっかけで
少し前まで、この店でアルバイトとして
働いていた
私も何度か兄に連れられて
この店に来た事があり中川さんなら
兄の行きそうな場所や交遊関係など何か
知ってるかもと思い
訪ねたのだが…


中川「晴の事か…ごめんね、最近は全く
会ってないし連絡もないな…」

夏「そうですか」

中川「あぁでも、お客さんなら晴の行方
わかるかも」

夏「本当ですか？」

中川「うん、あの人とか、あの人もそう
聞いてみたら」

夏「わかりました、ありがとうございま
す」


店内にいたお客さん
数人に兄の事を聞いてみたが
最近、兄と会った人や兄と連絡を取り合
った人は
残念ながらいなかった
しかし…


夏「戸上さん？」

お客「うん、彼なら知ってるかも」