夏の秘密
第7章 危険な薬
寮の中には
食堂や売店などがある
もちろん、こんな時間には誰もいないが
何故か食堂の電気がついていた
夏「誰かいる…あっ」
総一郎「まだ起きてたのか」
夏「…足が痛くて眠れないんです」
総一郎「ちゃんと保健室来ないからだぞ
ほらっ、見せてみろ」
夏「…」
保健医らしく
ちゃんと治療してくれた総一郎
変な人だけど、ちゃんとしてれば普通に
かっこいい男性だった
総一郎「はい、出来た」
夏「…ありがとうございます」
総一郎「珍しく今日は素直じゃん」
夏「…」
総一郎「何かあった?」
夏「…友達だったんですよね…兄と」
総一郎「あれを友達と言えるかは微妙だ
けど…仲良くはしてたよ」
夏「兄の事で何か知ってる事があったら
教えてもらえませんか…」
総一郎「そんなに晴に会いたい?」
夏「お願いします、もし連絡先知ってた
ら…」
総一郎「残念だけど連絡先は知らない…
でも情報はあるよ」
夏「情報?どんな…!?」
総一郎「君が俺の実験に協力してくれる
なら教えてあげる」
夏「…」