夏の秘密
第7章 危険な薬
夏「…」
風太「夏、そろそろ電気消すよ」
夏「あぁうん、ごめん」
風太「…」
あれから
夏はずっと悩んでいた
総一郎は元々、兄の事を知っていた
教えてはくれなかったが
もしかしたら何か知っているかもしれな
い
でも…
風太「ふぁぁ~おやすみ」
夏「おやすみ」
初対面で
あんな事をされ
もう保健室に行く気にはなれず
だからといって他の誰かを一緒に連れて
行けば
肝心な事が聞けないし…
夏「あぁ…もうイライラする…」
考えがまとまらず
ずっと立ちっぱなしだったせいか
捻った足が痛み
なかなか眠る事が出来ず
夏は下で寝ている風太を起こさないよう
気をつけながら
部屋を出た
風太「…」