夏の秘密
第8章 手がかり
総一郎「お待たせ、あれっ?」
夏「…」
総一郎「夏、だよね?」
夏「あんまり見ないで下さい…」
総一郎「かつら?そういう格好してると
やっぱり女の子だね」
夏「先生との関係、怪しまれたくないん
で…」
総一郎「ふ~ん」
夏「…」
待ってる間に
夏は男物から女物に着替えた
外で知り合いに会った時の事を考え着替
えたのが…
総一郎「ちょっと得した気分かも」
夏「はぁ!?」
総一郎「そんな夏のかわいい姿、見れる
ものじゃないからさ」
夏「褒めても何も出ませんよ…」
総一郎「俺は素直な感想を言っただけだ
よ、車停めてあるから行こう」
夏「…」
怪しまれないよう
一定の距離を保ちながら
駐車場へ向かった夏と総一郎
しかし総一郎の車は予想を覆しまさかの
高級車だった
総一郎「乗って」
夏「もしかして…助手席にですか?」
総一郎「警戒するなよ、別に何もしない
から、それとも期待してる?」
夏「してません!!」
総一郎「素直じゃないんだから…」