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夏の秘密

第9章 好意



夏「ありがとうございました」

中川「夏美ちゃん、次、出来たよ」

夏「はい」

勇助「…」


今日はバイトの日
怪我ももう治り明日からは本格的に
部活復帰する為、バイトはしばらくお休

だから
お店での情報収集は出来る限り
したかったが…


夏「お待たせしました」

お客「すいません、注文いいですか」

夏「はい!!ただ今」

勇助「…」

夏「…」


見られてる
見られてる見られてる見られてる
勇助にずっと見られてる
何故?


勇助「…」

中川「勇助、何見てんだよ?」

勇助「中川さん…」

中川「彼女の事、気になるの?」

勇助「俺の学校の保健医の彼女らしくて
それでちょっと…」

中川「夏美ちゃんに彼氏!?嘘だ~」

勇助「嘘じゃないよ、だって俺、この目
でちゃんと見…あっ」

夏「…」

中川「夏美ちゃん、本当なの?」

夏「それは…」

勇助「…」

夏「彼とは色々あって…でも付き合って
るワケじゃ…」

勇助「…」

中川「良かったな、勇助」

勇助「えっ?」

中川「彼氏じゃなくて」


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