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夏の秘密

第9章 好意



男①「女の前だからってカッコつけちゃ
って」

男②「もしかして彼氏?」

夏「…」

勇助「そうだよ、彼氏だよ」

夏「…勇助さん」

勇助「…(小声)行くよ」

夏「えっ…あっ!?」

男①「おい、逃げたぞ!!」

男②「逃がすな」

勇助「夏美、中まで急いで!!」

夏「うん」


男達を振り切るようにし
勇助は夏と手を繋いだまま劇場へ向かっ
てダッシュした
チケットを持っていた夏と勇助は
窓口で止められる事なくスムーズに入れ
たが
チケットをもっていない
彼らは…


受付「お客様!?お客様お待ちください
劇場内に入るならチケットを」

男①「チケット?おい、チケット」

男②「俺金持ってないよ…」

男①「俺もだよ…」

受付「お客様、申し訳ありませんがそれ
でしたら…」

男①「…くそっ」


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