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夏の秘密

第10章 わからない気持ち



あれから数日
総一郎に一方的に別れを告げてから
数日が経過していた
しかし
時が経てば経つほど
夏の心は寂しくなる一方だった


勇助「夏、部活の事だけどさ」

夏「…」

風太「夏、呼んでるぞ」

夏「えっ?何」

風太「俺じゃなくて勇助」

夏「あぁ…何?」

勇助「部活の事でちょっと…もうそろそ
ろ復帰出来るだろう?」

夏「うん、もうすぐ大会だからな」

勇助「でも出来ればあと一人、部員が入
ってくれると助かるんだけどな…」

夏「そうだな」

風太「…」

勇助「風太は…やっぱ入らないよな」

夏「運動苦手なのか?」

勇助「逆逆、運動神経抜群なのに面倒だ
って入ってくれないんだよ」

夏「ふ~ん」


今の部員でも
試合に出る事は可能だったが
補欠のいないギリギリの状態だった
二人はダメでも、せめて一人でも入って
くれれば
余裕が出るのだが…


夏「誰かいないかな…」

風太「夏」

夏「?」

風太「俺入るよ、サッカー部」

夏「本当に?」


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