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俺が幸せにするから

第7章 勢いで告りました

…松潤side…

楽屋を飛び出した翔さんを俺は追いかけた。
みんなには心配してるふり、でも本心は諦めさせるチャンスと思った……

振り返った翔さんの顔をみるまでは…。

俺の知っているカッコイイ翔さんじゃなく、今にも泣き出しそうな顔をした翔さん。

俺が彼女との事に気付いていると話すと驚いた。
どうしても知りたいことがあった。

「もしかして、もう…した?」
「そんなこと、全然なしだよ」

よかった…まだなんだ…。

何かちょっと安心。

彼女の事を話す翔さんは、嬉しそうな、幸せそうな顔をしている。
何か胸が……痛い……。

「彼女、可愛い?」

返ってくる言葉がわかってるのに、何聞いてんだ…俺…。


「何か訳があるんだよ。彼女の事信じて待っ
てみたら。みんな心配してるよ。」

翔さんの顔見てたら「諦めたほうがいい」
って言えなかった。

やっぱ翔さんの笑顔、俺大好きだから…

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