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俺が幸せにするから

第17章 成立

…実樹side…

夕食も終わり、何か察したのか、いつもより早く部屋に入った二人。

話しを切り出そうとすると、パパが何か出してきた。


パ「これに名前を書いてくれ」

実「えっ?!離婚届け?」

パ「もう気付いていたと思うけど、随分前から付き合ってた女がいて
・・・そいつに子供ができた」

実「・・・子供?」

パ「責任取らないといけないし、お前ともいいきっかけかなと思って…」

実「責任って何?良冴と亜矢に対しての責任感ってものはないわけ?」

パ「…でお前の話しって何?」

人の話しを聞いてない。

実「私もパパと一緒。これに書いて欲しいと思ってたの」

五年前に書かれた用紙に少し驚いていた。

パ「五年前って…ずっと持ってたのかよ」

実「五年前どころか、もっと前からしてたよね。ずっと我慢…してきた。

パ「がっ、我慢てなんだよ…」

実「多分、私が受け入れられなくなったのがきっかけじゃない?」

パ「…まぁ…」

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