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俺が幸せにするから

第21章 カミングアウト

諦めてくれるなら…。
俺は松潤の肩に手をかけ、ゆっくり自分の方へ引き寄せた。
松潤の真剣な目に、一瞬“ドキッ”とした。

そして、触れるだけの軽いキスをした。
だけど満足できなかったのか、俺の首に手を回して、激しくキスをしてきた。


翔「うっ…ちょっ…松…潤…」

松「はっ!…翔さん…ごめんなさい」


苦しそうに、そして焦っている俺の唇から離れ、胸に顔を埋めてきた。

もしかして…泣いてる?
ごめんね、こっちこそ気持ちに答えられなくて。


松「ありがとう翔さん、またね。でもママと本当に幸せにならないと、俺…翔さんの事…
襲っちゃうよ!」


いや…それは困る。


一人になった部屋で、いろいろ考えた。
俺はなんて幸せなんだろう。
いい友達と巡り会えたこと、あらためて感謝だよ。

すじの通らない恋、今は実ったけど、本当に
みんな、ありがとう。

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