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乾いた空

第4章 四章





友達が誰1人としていない私は週に二回は"会"に出ていた。
この病気の人達が触れ合う会である。

テレビで見たアルコール依存や薬物依存の会に似ている。
とある、古くも新しくも無い雑居ビルの広くも狭くも無いワンフロアーに集まる。

コーヒーや紅茶は自由に飲めてはお菓子も自由。

皆、輪になって椅子に座り、1人ずつ近況を報告し、励まし合う。


何一つ近況が変わらない私にとってはいつも聞き手に過ぎず、他人事が耳から脳へまた耳へスルーしていく。



でも、居場所の無い私に取っては今、唯一の止まり木に過ぎない。

話しを耳に流しては同情したフリをしてお菓子を口にする。



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