乾いた空
第4章 四章
三日後
連絡を取っては昨日の神社で会った。
私が何か言う前からユウキは落ち着きが無く、
「寂しかったのよ。
親もいないし……「ねえユウキ、私ね発症し始めた。」
「!!」
ユウキは言葉を失ったみたいだ。
「あのね、
頼みがあるの。
私、このままだともう長くは無いの。
だから……
だからね、死ぬ前に山に登りたいんだ。最初で最後の登山をしたいの。以前からの夢だったの。」
以前から夢だったなんて嘘。
昨日行きたくなった。
ユウキは驚いていたのと、病気のことも、山へ行くことも、どちらにしても戸惑いを隠せない顔をしていた。
空の上を飛行機が飛んでいては飛行機雲が出来て無かった。
明日は晴れる。