乾いた空
第4章 四章
「そんな綺麗事言ったって、所詮私達は同じ病気で、むしろあんたなんか先に発症してんじゃん。
どっちが汚いのよ。」
その言葉が突き刺さるかのように呆然とした私の頭の中に回り続けていた。
元々無理心中する覚悟だったが、いざ会って話すと何かが変わると思っていた。
そんな自分もいた。
結局私はずらしてはわざと迷い込んだ。
いいじゃない。
計画が実行出来たじゃない。
でも、
ちっとも満たされた感じは無く、聞きたく無かった言葉が最後の言葉となり、虚しさを感じた。
この手でユウキを殺してしまった。
私は全て汚れているんだ………