乾いた空
第6章 五章ー2
声のする方向へ向かい、隠れては様子を見ると、そこには医者と怪我したと見られる傷だらけで頭に包帯を巻いたユウキの姿があった。
生きていて本当に良かった。と思いながらも、同時に貴女に会わせたい人は私が失わせてしまったという罪悪感と虚しさで一杯になっていた。
精密検査をしたらしく、検査結果を聞いたユウキはひたすら泣きじゃくっていた。
その姿に耐えきれないのか、時間が無いのか、医者が部屋から出てきたので思わず隠れては、姿が見えなくなったと同時に恐る恐るユウキの部屋へ入って行った。
勝手なことだけれど、私はどうしてもユウキに謝罪したかった。