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乾いた空

第2章 二章




完璧な人間……



「先生は君が本当に自慢の生徒だよ。
はい、皆さんも彼を見習って頑張って下さいね。」


「はい。」



クラスの皆が一斉に声を合わせて返事をした。
いつも何かで賞状を取ると必ず皆の前で褒め称えてくれる。

でも僕はまだ完璧な人間では無い。


賞状なんて
家に帰れば、ただの紙に過ぎない。



しかし、
賞状を片手にどういう反応をしてらいいのか、いつも戸惑ってしまう。


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