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乾いた空

第2章 二章




僕は車のなかではなく、歩いて空を見たくなっていた。


塾の帰り、散歩がしたくて他の子達に紛れては一周だけして 塾の周りを歩いてから運転手の元へ戻ろうとした途中……


そこには大きな空き地があった。


今まで何年も通っているのに、こんな近くに空き地があるなんて気が付きもしなかった。

いつもライトの中にいる自分には空き地という、電気もなにも無い真っ暗な世界が新鮮に感じた。



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