乾いた空
第2章 二章
星を見ていると、
空き地の端にあるドラム缶の裏の方から猫の鳴き声が聞こえてきた。
興味本意で近づくと段ボールに入った子猫が一匹お腹を空かせているようにか細い声を出して寒さで震えていた。
この猫をどうにかしたくなり、運転手のところに猫の入った段ボールを運んだ。
「坊っちゃん、
それは、ご両親に怒られますよ。」
「うん、
そうだよね。」
やはり予想通りの反応だったと思った、その時……
「なので、
私が飼いますよ。」
「いいの?!」
驚いた僕は思わず、大きな声を出してしまった。
運転手は笑い声を上げては、また僕の頭を撫でてくれた。