乾いた空
第2章 二章
それから雨の日意外は毎日のように運転手と空き地で空を見て遊んでいた。
空気が透き通っては肌を少し刺すような冷たい感覚、空が高く星が最も輝いて見えて、白い息。
今は冬なのかも、すぐわかった。
運転手は
真ん中に3つ星が並んでいるのを指差して
「あれがオリオン座だよ、って分かるよね。」
「うん、
分かるけど、肉眼で見たのは初めてだよ。ありがとう。」
運転手は少し苦笑いしていた。
僕は"知らない"と言ったほうがよかったのだろうか考えていると
「ここでは、
そんなに自分を追い込まくていいんだよ。」
運転手は僕の頭を撫でながら笑顔で話した。何故かその手は温かく感じた。