乾いた空
第2章 二章
周りはどんどん盛り上がり、先程食べたばかりなのに、ポテトやたこ焼き、スパゲッティと炭水化物ばかり注文しては、色鮮やかなドリンクが運ばれて来ては、あっという間に狭いテーブルの上はいっぱいになっていたが、それも構わず既にもう歌を歌っていた。
ジャカジャカと何故かタンバリンやマラカスを振り上げてはただでさえ五月蝿いのに、音や声は部屋中に鳴り響いては拍車をかけて五月蝿くなっていた。
その間、
僕の元に本がまわってきた。
初めての僕には、その本が何か、どうしたらいいか分からなかった。