乾いた空
第2章 二章
歩いていたら、公園までたどり着いた。夕方の公園は会社帰りのサラリーマンやカップルがいて、子供の姿は全く見えなかった。
僕は先程救ってもらったお礼代わりに自動販売機で温かい缶紅茶を買っては二人でベンチに座った。夕方の公園は少し寒かった。
彼女は缶紅茶を開けて一口飲んでは
「私も実はカラオケ苦手なの。君もでしょ。」
「うん、実はカラオケは初めてなんだ。」
「知ってるよ、
だってガチガチに固まってたもん。」
笑いながら、また紅茶を一口飲んでは、彼女はまた笑っていた反面、僕は苦笑いをした。