乾いた空
第2章 二章
「良く合コンとか行くの?」
「私も今日が初めてだよ。私も数会わせだし。合コンなんて男女集まってワイワイ騒ぐだけでしょ。
君の学校とは違って底辺だから受験とか関係無いし、バイトばかりだったから、息抜きして違う人種の人間に会ってみたら、どうかなと思って興味本意で参加したけど、変わる訳無いよね。」
サキは遠い目をしては空を眺めて星をに指を差しては、
「あの三つ並んだ星がオリオン座なんだよ。って、普通知ってるよね。」
笑いながら僕を見つめていた。
僕は小学生の頃にいた運転手を思い出しては
「知ってるよ。でも僕、オリオン座好きなんだ。」
作り笑顔ではなく笑っていた自分に少し驚いたが、何だか嬉しかった。