テキストサイズ

乾いた空

第2章 二章




何日かして僕は両親に呼び出された。
塾やセミナーをサボっていることは既に知っていて、何故サボっているのかを知りたくて探偵まで雇っていた。

僕が知らないうちに母親はサキに会い、"不釣り合いだから息子の人生の邪魔はしないでほしい。"と言ったと言う。

それ以来、
サキは僕に会ってくれなくなった。

"会えない。"

と言うドアの向こうから聞こえるサキの震えた声が僕のなかに響いた。

サキ……


サキ会いたいよ。

会って、君を抱きしめたいよ。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ