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乾いた空

第2章 二章




僕は生まれて初めて "本当の怒り"と言うものを腹の底から感じた。

でもこの怒りをどうしたら良いのか分からなく、部屋の中を破壊するしかなかったが、部屋のなかだけでは満足出来ずにサキに邪魔だと言った母親を殴りつけた。

殴りつけている瞬間僕は何も感じなかった。

母は隣で怯えて泣いているというのに。


僕は最低な人間だと感じたが、最低でも愛が欲しかった。



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