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kiss me…

第1章 最悪の出会い

「うぁぁぁ…酔った…」

あたしは吐きそうになるのをなんとかこらえて、一歩、また一歩と進んでく。

でも、もうダメ…!!

そう思った瞬間、

「おねーさん、大丈夫?」

頭上から声がした。

セクシーで、甘い…。

喉まで出かかった“アレ”が、すんなりもどっていく。

「え…?」

見上げると、見るからにホスト!という感じのイケメンが心配そうにのぞきこんでいた。

そんなイケメンに自分のこんな姿を見られたかと思うと、恥ずかしくて顔から火が出そうだ。

彼はなにかを感じたのか、

「ちょっと待ってて!!」

と言い、どこかへ走って行ってしまった。

はっと我に返る。

恥ずかしい、恥ずかしい。

何も考えずに、その場を走り去ってしまった。



「おまたせー、お水…っていないし。」

座り込んだ。

「あの子…。」

彼女のために持ってきた水を、ゴクゴクと飲み干した。

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