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官能的大恋愛

第4章 AV撮影現場、初体験

はぁ~あ…。

溜め息出ちゃう。

ダメ出し、最後にハッキリとくらっちゃったよ。

Nagに否定されちゃったら、小説家の道を諦めてしまいたくなる。

素直に、自信なくしちゃう。

突っ張ねてみたり、強がったり、開き直ったりするパワーすらも、奪われちゃうくらいの、言葉の重さを感じちゃって。

正直、ショックだったな。

自転車をこいで帰る途中、ずっとモヤモヤしながら髪を、異常なまでに掻きむしっていた。

家に着いて、すぐに自分の部屋に籠ってパソコンを開いて、NagのDVDを見る。

とりあえず、本物の本人かどうかの確認。

あの顔、あの瞳、あの腕、あの手、あの指、あの首筋、あの肩幅の広さ。

それから、あの溜め息混じりの低くて透き通るような、でも耳を燻る甘~い声。

確かに本物の本人だ。

やっぱり、カッコよかったから、ダメ出しされても憎めない。

くぅ~っ!!ちくしょ~う!!悔し~い!!

リアリティーがない…。

だから、あんたのDVDを見て参考にしてんでしょって。

リアリティーって…。

じゃあ、どうリアリティーがあった方がいいのか、教えて欲しいよ。

と、Nagのリズミカルに動く腰の動きを見つめる。

腰裁きは、激しいけど。

物腰は、柔らかかったな。

官能とは、どういう意味かか。

調べた事もなかった言葉。

あそこまで言ったなら、Nagも勿体ぶらずに教えてくれたらよかったのに。

イジワル!

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