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官能的大恋愛

第4章 AV撮影現場、初体験

食事中に母に叱られた。

「あんた、部屋の中あれ一体何なの?」

「はぁ?」

「服くらいタンスにしまいなさいよ。それからあの剥き出しになったDVDは何なの?エッチなDVDでしょ。…あんた、いくら独り身だからって、頭おかしいんじゃないの?」

「最低ぇ~!プライバシーの侵害!個人情報流失だよ全く!」

私は唐揚げを大口で頬張る。

「そんなモノ見て満足してたら、益々嫁の貰い手どころか、恋愛すら出来ないよ」

「違うって、あれは小説の参考資料なの」

うわわっ!

また結婚的な話の流れになってきたから、さっさと食べて部屋に引き込もろっと。

すると、私のスマホにE-mailが入る。

えっ?…誰なの?

発信先は、Nag-emeraldgreen@……ne.jp。

はっ?!…Nagって、あのNag?!

『ペンネームnagさん。こんばんは。先ほどは、失礼致しました。さっそくnagさんの小説「あなたが消えない」を読ませてもらっています。

来週の水曜日に、◯◯のホテルでAM10:00から撮影が有ります。nagさんのお役に立てばと、見学にご招待致します。詳細は090-……に、電話下さい。
Nag』

嘘っ…!

嘘だ、嘘だ?!

いつ?…いつの間に私のメルアド登録したの?

Nagからのメールに驚いて、私は思わずスマホを胸にグッと押し当てて、宙に浮くような自分が飛ばないように抱き締めた。

どうしよう……。

またまた、私の願いが届いちゃった。

教えてくれなきゃ分からないって気持ち。

Nagに届いちゃったよ!







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