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官能的大恋愛

第13章 手作り弁当の野望

しかし、行き先を登録して車を走らせて、2回目の信号に差し掛かった時、

「やべぇ…今クラッとした…」

ナガタッチは危ないと思って、慌てて路駐させた。

「ねぇ、本当は少々じゃないんでしょ。無理は止めてね?」

「う~ん…」

今日はやっぱり無理でしょ。

「海辺のドライブはまた今度でいいよ?今日はもう、家でひたすら休んだ方がいいよ?」

「う~ん…」

ナガタッチは不機嫌に「う~ん」と唸るばかり。

「仕事に支障が出たらいけないから、今日は私も家に帰るし…」

「う~ん…」

残念だけど、手作り弁当の作戦はまたの機会まで、お預けって事で。

ナガタッチの事が、心配だから…。

寂しいけど、今日は我慢しよう。

「…じゃあ、戻ろうか」

とナガタッチは、悔やみながら車をUターン
させて来た道を戻った。

えっ?…えぇっ?!…何でぇ???

走らせて着いた先は、ナガタッチのマンション。

「せっかく会ったのに、俺は簡単に君を帰したりしないよ…どうせなら、側に居て…看病して?」

そんなふうに涙目で言われたら、うなずくしかないじゃんよ!

絶対そういうテクニック、反則だよ!

車を降りて、ナガタッチの部屋に2回目の訪問。

手を引かれて頬を染めながら入ると、ナガタッチはすぐにベッドへと行く。

「この中身は何?」

ナガタッチは私の手作り弁当の袋を、チラつかせた。

「やだな…自分では言いたくない」

恥ずかしくて遠くを見ると、私を隣に座らせて、

「じゃあ、開けてもいい?」

「うん…」

だぁかぁらぁ!

その頭を傾げながら、真っ直ぐな視線を向けてくるなぁーーーっ!!

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