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官能的大恋愛

第13章 手作り弁当の野望

「本気で俺が好きなんだって、そんなのとっくに俺に伝わってるのに…トシコッチのおバカさん…。でも、本当はそれだけじゃないんでしょ?」

向き合って、至近距離で見つめられる。

「素直に一番欲しいの…言ってごらん?」

頬に手の甲をなぞらせて、そのまま私の口唇を親指で触れる。

もしかして、私の気持ち…知ってるの?

「…ナガタッチが欲しいの…」

エッチしたいなんて、露骨に言えないもん。

でも、何となく。

いや、間違いなくナガタッチに私の気持ちは伝わってる。

「俺が欲しいの?…どう欲しいの?…気持ちや言葉?…それとも?…言って?」

コイツ、私に言わせようとしてる。

恥ずかしいよ、ナガタッチがリードしてよ。

私は顔すらも、まともに見れなくてモジモジしてると、

「トシコッチが言えないなら、俺から言っていい?…」

そう言って、私の耳の後ろにキスをしてナガタッチの囁く声がした。

「抱いてもいい?」

……ドキン!……

私は心臓のあたりを、ギュッと掴んで。

瞼を強く瞑って。

「うん…」

こんな場面、始めてでもない癖に。

凄く始めてみたいに思えて、とても新鮮で。

処女みたいに心臓がバクバクした。

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