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これ、欲しいんだろ?

第4章 我慢できない

「会社に持っていったら今日の同僚たちにも食べさせられたんじゃね?」


その瞬間、渡瀬はハッ、とひきつったような顏になった。


俺も、あっ、と失言に気づいて一瞬背筋が寒くなった。


「う・・・うん、そうだねー、でも、あいつらはあくまで会社での仕事仲間だしな!」


苦笑いでかわそうとする渡瀬。


苦し紛れも甚だしい。こいつ嘘つくのが苦手すぎる。

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