テキストサイズ

これ、欲しいんだろ?

第7章 告白


ちらっと時計を見ると、すでに日付を越えようとしていた。

渡瀬も丁度同じタイミングで時計を確認したのか、乱れたシャツと髪を整えて、勢いよく立ちあがった。

「じゃ、また明日ね!」

「も、もう帰るのか?」

「明日会議なんだ」

「そっか」

「お邪魔しました!」

パタン。

急に静かになった室内に、寂しく時計の音が響いていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ