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背徳の雨

第3章 ケガレ



中学一年生。

私は風紀委員をしていた。
風紀委員なのに私は金髪だった。
スカートは短くて
いつも先生に怒られて
でもやめる気はなかった。

隣の席は
優雨の双子の弟、陽羽。
陽羽とは余り話した事が無く
詳しく知らないのだが
自己中心的で
空気が読めない最悪な奴だ。
彼の事は大嫌いで、
でも

「小3の時から神崎が、好き」

思いもよらぬ告白だった。
断ろうかと思ったが
優雨に近付くチャンスだと思い
軽い感じでOKした。
でも陽羽の親友、
田川太一にも告白され、
きっぱり断ったのだが
何故か付き合った事にされ、
ヤったと嘘の噂を流され
ヤリマンと酷く皆から罵られた。

トイレに連れ込まれ
集団で襲われそうになったり
下着の写メを盗撮され
ばら蒔くぞ、と脅されたり
集団で羽交い締めにされ
身体中を触られたり

もう嫌だった。
神崎は誰とでもヤる、と
嘘の噂は一気に蔓延していた。
怖くて仕方なかった。

でも誰も助けてはくれない。
優雨を見つけても
話しかける事が出来なかった。
優雨に助けを求めても
私の事が嫌いだからと思い止まる。
陽羽も私から離れていき
私は独りぼっちになってしまった。


学校ではいじめられ
家では虐待を受け
私の居場所はどこにもなかった。

「無理…」

気が付けば
手首にカミソリを突き立てていた。
ガリガリと音を立て、引き裂く身体。
紅い血が滴り、
じんじんと甘い痛みを感じる。
この瞬間だけが
一番落ち着く時間だった。

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