背徳の雨
第6章 甘い愛の裏側
それが和稀との出会い。
しかし今の私達の関係は
よくわからない事になってた。
気が付けば彼に言われるがまま
彼と同じ髪色にして
彼と同じ化粧をして
彼と手を繋いで
二人で梅田のホリデイの前を歩いてた。
ライブハウスの前なのに
和稀は危険を省みず
堂々と歩いていた。
「ファンに見つかったら
晒されちゃうよ」
私は忠告したのだが
彼は聞く耳を持たない。
「別にいいんじゃないかな。
…それよりお腹空いたから
ご飯食べない?」
普通過ぎる、
カップルのデートのようだった。
レンタカーでドライブして
ご飯を食べて
時には買い物をして。
ホテルに行って。
私は全ての時間と身体を
和稀に明け渡した。
好きでもないのに。
寂しすぎて
どうする事も出来なかった。
きっと心が
悲鳴を上げていたのだと思う。
だから和稀にされるがまま
彼についていった。
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