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背徳の雨

第1章 全てはここから始まる



突然家から姿を消し、父は薬にハマった。
面倒を見る事を止め、
私はさらに世間知らずな子になった。
“やってもらうのが当たり前”
そうなってしまった。
そんな私に酷く怒ったのが
父の新しい彼女、佳代だった。

「お米はね、こう洗うんだよ」

優しく丁寧に一から私に教えた。
お米の炊き方、お皿の洗い方
洗濯機の回し方、掃除の仕方。
何から何まで教えた。
口うるさいおばさんだと思ったが
何でも素直に従った。
でも失敗する事はある。
その度にまた一から丁寧に教え
出来れば私を褒めた。

「音羽は偉いね」

私の頭を撫でる手。

その手は
私を壊した

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