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約束

第3章 仲直り

次の日の朝、気持ちよく目覚めて、軽快な足取りで学校へ向かった。

「和、おはよ」

「おう、おはよう」

朝イチで声をかける。

「昨日ありがとね♪」

「俺も楽しかった★」

離れずに、ずっとそばにいてくれた。

チャイムが鳴って、和が離れた瞬間

「そのネックレス、かわいいね〜、どしたの?」

出た出た、やっかい女子。
気持ちなんて微塵もこもってない言葉を投げかけてくる。

「これ?和からもらったの。あたしは和だけのものってね」

ちょっと自慢げに言うと

「ふーん、よかったね」

と言って去っていった。

それからというもの、彼女たちが和を囲んで話しかけることはなかった。

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